作品図版 作品図版
尾形光琳(1658-1716) 重要文化財《風神雷神図屏風》江戸時代・18世紀 紙本金地着色 164.5×181.8cm(二曲一隻)
東京国立博物館

尾形光琳 重要文化財《風神雷神図屏風》江戸時代・18世紀

1.作品解説

 右側に風神、左側に雷神が描かれた屏風です。2枚のパネルがつなぎ合わされた屏風が2枚で1セット(二曲一双)になったものです。風神の持つ白い布(風袋)は、風で大きく膨らみ太鼓を背負った雷神は足を踏ん張っています。どちらも衣が風にはためいて、左から右への強い風の動きを感じさせます。墨をにじませた雨雲のような部分が、金箔の地に奥行きを感じさせ、また明度差によって風神と雷神の色合いがくっきりと際立ちます。風神と雷神の視線は交錯しているように見えます。もともと俵屋宗達が描いた「風神雷神図屏風」を、忠実にトレースした作品です。

 屏風は、折り曲げて床の上に置き、ついたてやパーテーションのように、移動式の壁として使うものでした。風よけ、目かくし、間仕切りなどの目的がありました。

○解説リンク

2.キーワード

キーワード:文化の比較(中2・3)
「琳派ってどんなスタイル?」

○キーワードにつなげるヒント

 「風神雷神図屏風」は、俵屋宗達の作品を尾形光琳、酒井抱一がそれぞれ写していることから、琳派のエッセンスをつかみ、授業で取り上げる際に適した作品といえるでしょう。上記の3作品を比較し、類似点や相違点をあげてみることで、重なり合う要素から「琳派」の特徴を探ってみましょう。

○作品の背景

 琳派は、独特な装飾性を持ち、絵画だけでなく工芸や書までの広い範囲に及んだ造形芸術上の流派です。俵屋宗達、本阿弥光悦が創りだし、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一らによって発展しました。大胆な構図やデザイン性など、家系によらない、作風への共感をもって継承されてきたスタイルといえます。


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