作品図版
久隅守景(生没年不詳) 国宝《納涼図屏風》江戸時代・17世紀 紙本墨画淡彩 149.1×165.0cm (二曲一隻)
東京国立博物館

久隅守景 国宝《納涼図屏風》江戸時代・17世紀

1.作品解説

 右手の小屋の軒先にかかる棚には大きな葉が茂り、夕顔の実がいくつも成っています。その棚の下には、男性と女性、そして子どもが筵の上にいて、左の方を向いています。空には月が見えますから、夕涼みをしているのでしょうか。上空にいくにつれ、うっすらと墨色が濃くなっているため、左上に描かれた満月は上部だけが背景の空に対して丸い輪郭を見せています。地面に敷いた筵の周囲には、砂利なのか、墨点が見え、それ以外は場所を特定するような背景なども描かれていません。そのため、どこか現実離れした光景にも見えます。秋を示す満月が描かれていることもあり、夏というよりは、秋がそろそろ近づく季節の移り変わりが表されているようです。

○解説リンク

2.キーワード


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