作品図版
クロード・モネ(1840-1926)《睡蓮》1916年 油彩/カンヴァス 200.5 x 201 cm
国立西洋美術館 松方コレクション

クロード・モネ《睡蓮》1916年

1.作品解説

 画面全体を覆いつくす池には睡蓮の花が鮮やかに咲き誇り、花の周りは水の深さを感じさせるかのように濃く彩られています。水面には周囲の植物や空が映りこんでいます。モネは朝から夕方まで、時間とともに移り変わる池の様子を描きました。鮮やかな花と水面に映る光と影、池に現れる実像と虚像を重層的に表現しました。

 2度にわたる白内障の手術を受け、目を病んだ晩年の作品は、荒々しいタッチと感覚的な表現となり、それらは後の抽象表現主義やアンフォルメルなどの芸術運動に影響を及ぼしました。

○解説リンク

2.キーワード

○子どもの声

「空が水面に写っている!」(小4)

「アメンボいそう」(小4)

「はなれて見たら絵になった」(小6)

「水の中の草が見えるようにも、岸の草が水に映っているようにも見える」(中2)

「水に映る森みたいなのがちょっと乱れていて風が少し吹いている」(中2)

「私のいる時間からも空間からも切り離された世界のよう」(高3)

○作品の背景

 モネは、43歳のころ、パリから小村ジヴェルニーに移り住みました。それから10年後、自邸の前の土地に日本風の庭園をつくり、敷地内を流れる小川を利用して池を造ると、岸辺に様々な樹木や花を植えました。そして池に睡蓮を浮かべ、この作品を含む200点以上におよぶ睡蓮の連作をここで描きました。この作品は晩年の「睡蓮」の一つで、アトリエを訪ねた松方幸次郎がモネから直接購入したものです。


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