作品図版
パウル・クレー(1879-1940)《花ひらく木をめぐる抽象》1925年 油彩、厚紙 39.3×39.1 cm
東京国立近代美術館

パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》1925年

1.作品解説

 四角だけで描かれているのに、町の灯りのようにも、花が開いていくようにも見えます。このように四角を規則的に組み合わせて構成した作品群は「魔方陣」と呼ばれ、クレーの作品のなかでも最も抽象性の高いものです。

 多くの画家が抽象絵画の可能性を探っていたこの時代、クレーは音楽をてがかりにしようとしました。音の高低、長短、強弱の組み合わせから美しいハーモニーやリズムが生まれるように、色や形を規則的に展開させることで、抽象的な絵画を描こうとしたのです。この作品でも、中心から外側に向かって、四角を2倍、4倍と大きくしたり、明度や彩度を落としていったりして、リズミカルな動きや揺らぎを作り出そうとしているようです。

○解説リンク

2.キーワード


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