作品図版
森口華弘(1909-2008)《駒織縮緬地友禅訪問着 早流》1961年 絹、友禅 159×124cm
東京国立近代美術館

森口華弘《駒織縮緬地友禅訪問着 早流》1961年

1.作品解説

 着物全体に大きく曲線が引かれました。赤、黄、金、白は細く、ところどころで強くしなり、それよりはいくらかゆるやかな青い帯状の部分には、糸のような白線が無数に見られます。日本の伝統模様のひとつの「流水文」ですが、ご覧のとおり、背景は白無地のまま。つまりここでの関心の中心は、情景描写ではなく、ほとばしる流れそのものなのです。

 「友禅」は江戸時代に考案された染めもので、糸目糊などの防染糊を駆使することで自由な絵模様や多彩色を可能にしました。名前は当時人気だった扇絵師の宮崎友禅斎から。金糸や刺繍などを禁ずる世の中でも、美しいデザインの衣装を作りたいという願いがこの染めものの普及を促しました。

○解説リンク

2.キーワード


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